第13回北丹沢12時間山岳耐久レース
惨敗しました。 初DNFです。
いまさら四の五の言うつもりはないけど、やっぱり練習不足。 これだけ。
体調をレースに合わせるのも実力の内って事ですな。
来年のリベンジを誓い、ここにその道程を残します。
【スタート 0km~】
ちょろっとロードを走り、プチトレイルへ入る。
そこでいきなりの大渋滞だ。
もう全然進まない!
そりゃそうだよねーだって…
完全なシングルトラックだものw
ここで『お休みできてラッキー』とか考えた自分はすでに負け組確定w
現実問題この先は追い越せる幅ないし、さらに登りとなればみんな歩きになるからずっと渋滞しっぱなし。
ロスはハンパないよ。 ここで渋滞に巻き込まれた時点でほぼ終わりかもね。
【立石建設 ~11.19km】
第一エイド地点。
いよいよここから本格的なトレイルへ入る。
もちろんシングルトラック。
ここから一気に400m登るわけですが…
【鐘撞山 ~12.59km】
二つあるピークの一つ目。 ここで痛恨の勘違いをここでしちゃった。
公式の高低差を見る限りでは、あきらかに山の途中にこの一つ目のピークがあるんだけど、目の前にあるのは、普通に山の頂上。 つまり二つ目のピークとしか思えない風景。
なんと、この先にある二つ目のピーク、【県境尾根分岐】と勘違いしちゃったんです。
冷静に考えれば、728m登るんでそんなに早く辿りつけるハズもないんですが、登りがきつかったせいか勝手に思い込んじゃったんです。
頂上でスタッフの方の『鐘撞山頂上です』の一言に目の前真っ暗www
その名のとおり鐘つきができます。
気をとりなおして景気よくおもいっきりブッ叩いてやりましたよ!
確かこの時点で制限時間の1時間半前くらい。
登りの距離は倍とはいかないまでも、ほぼ同等程度。 疲労の度合いも考えると次の頂上までに同等の時間はかかりそう。
そして待つのは一気に700mの下り。
時間的にはもう限界ギリギリだった。
【県尾根分岐 ~15.09km】
気持よさ気なぬか喜びの下りのあとw
また地獄の再開。
さっきの鐘撞山頂上をココだと思っちゃったのがマズイ、マズすぎる。
(後ろで同じこと言っている人がいてシンパシー感じたwww)
また同じ距離を登るのかとネガティブ思考に入り、気持ちが萎えそうになる気持ちを奮い立たせる。
半分くらいに来た頃だろうか、急に体が重くなり、コースを外れ木にもたれて休むと目の前が徐々に暗くなる。
やばい、最悪なのが来た。
血圧の急激な低下ってやつね。
今まで何度か同じ経験はあれど、走っているときにこれが出たのは初めて。
ロードであれば搬送は容易だろうけど、山の中でこれをやったらスタッフに多大な迷惑がかかる。
倒れるだけではなく、滑落なんかしたら洒落にならないし、そんなことでこのレースを潰したくはない。
この時リタイアを決意した。
ここから先は無理をせず、ゆっくりと登り頂上に到着したときには制限時間の15分前。
どんなに下りを急いだところで間に合うはずはない。
スタッフの方がシャッターを押してくれると言うので、記念に一枚撮っていただいた(大笑)
ここから急に明るくなり、足場はちょっと柔らかめではあったものの、わりとイイカンジの下り道。
待ちに待った下り。 万全の体調であればきっと楽しかっただろうと思うと悲しくなってくる。
【神ノ川ヒュッテ ~18.59km】
第一関門に到着。 とっくに時間は過ぎている。
ずっと一緒に走ってきた人たちがたくさんいるんで、思わず声をかけちゃうw
バナナを頂き、スタッフのかたに『来年は完走してね』と言われる。
えぇ、もちろんそのつもりですよ。 絶対返ってきますとも。
都心から二時間半程度でこの環境。
オニヤンマは飛び交うし、夜は蛍も飛んでいたそうな。
別にトレランでなくとも、家族であそびにくるのもいいなぁ。
なんて思っていると遠くで手招くオジサンがいた。
ラブワゴンならぬリタイアバスが出発するから早く来いとのこと。
で、リタイア組はドナドナしたのでした。
スタート地点に戻り、ひとっ風呂浴びて帰ってくる仲間をゴールで待ち続ける。
いろいろな人がゴールしてくる。
猛ダッシュでラストスパートしてくる人、仲間とハイタッチする人、泣いている人、放心状態でとぼとぼ歩く人。 ほんと様々。
でも、みんなすごくいい顔している。 全力を尽くした顔だ。
そうだよね、あのコースを完走したんだもの。 いろんな思いがあったと思うよ。
それを乗り越えてのゴールだもの、これ程美しいものもない。
これで、自分の夏のレースは終了した。
苦い経験となったけど、いい勉強になった。
次は9/18の多摩川源流トレイルラン⇒10/1上州武尊山スカイビュートレイルランニングとなるんで、それまでは夏のパワーアップ作戦ということで、ガッツリ走りこむぞ!